MarkforgedのAIソフトウェアBlacksmithとは?

MarkforgedのAIソフトウェアBlacksmithとは?

今年5月にアメリカ・デトロイトにて開催されたアディティブ・マニュファクチャリング(付加製造)の展示会「Rapid + TCT 2019」に行ってまいりました。そこで多く見られたのは、3Dプリンティング運用を含めた製造や生産を効率化させるソフトウェアでした(その時のレポートはこちら)。

 

その中でも来場者の興味を引いていたのが、複合材料や金属3Dプリンターで知られるMarkforgedの「Blacksmith」でした。これは、Markforgedが新しく発表したAI搭載のソフトウェアです。自ら学習しながら、3Dプリンターだけでなく、工場全体での製造の効率化を可能にするといいます。

 

3Dプリンターのみでなく、製造全体の改革にも力を入れているMarkforged。5月に発表されたばかりのBlacksmithについて特徴をご紹介します。

 

Markforged Blacksmith

 

Blacksmithとは? 

近頃では自動運転の車の技術が大きく進歩しており、連日メディアでその技術とニュースが取り上げられています。AIが周辺の情報を認識し自動運転をして目的地まで向かい、人間主導の運転から車主導の運転に変わろうとしています。

 

一方で、製造に使われる機械は、ずっと人間主導で運転されています。機械が、自分が何を作っているのかなど知る由もありません。そのため、設計した際の仕様とは異なるものが作られたとしても、人間がチェックして気づくまでは機械はその間違った部品・製品を作り続けてしまいます。

そこで、AI搭載のBlacksmithを導入することで、自動運転の車のように、機械そして工場全体を人間主導から機械主導の運転へと導くことができるのです。

 

MarkforgedのBlacksmithは、学習して適応することのできるAIソフトウェアです。過去に製造したパーツから学ぶことで、より正確で精密なパーツを作っていくことができます。AIが設計を分析し、パーツをスキャンして得たデータと比較。最初から最後までの工程に適応してスペック通りのパーツを製造します。

 

Blacksmithは世界中の工場の生産をコストの面でも時間の面でも効率化します。つまりこれは、最終的にあらゆる製品の価格を下げることにもつながると言えます。さらには、人件費の高さにより製造業が遠ざかっていたような地域でも、生産が行えるようになるでしょう。

 

Markforged Blacksmith

 

Blacksmithがもたらす変化とは?

①製造業者と消費者に数億円ものコスト削減をもたらす

より正確なパーツの生産ができるようになれば、高収率につながり、無駄が省かれ、生産するもの全てのコスト削減につながります。そうすることで、経済を刺激しながら人々の生活水準も上がります。また、無駄を減らすことができるということは、持続可能な未来へもつながることも意味しています。

 

②金属3Dプリンティングの新しい時代へ導く

MarkforgedのMetal Xシステムにも代表されるように、最新の金属3Dプリンティング技術には、焼結工程があります。3Dプリントされた部品は焼結されると収縮します。Blacksmithは、3Dプリントし、焼結するパーツを毎回学習。3Dプリントされる金属がどのように仕上がるのかを学んでいき、次の製造時に適応して正確性を高めていきます。

 

③Blacksmithは製造のエキスパートとなる

AIとクラウドベースのテクノロジーがタッグを組めば、3Dプリティングだけでなく全ての製造技術においてとても大きな力を発揮します。世界中で使われている機械とつながることができるので、世界レベルでのスピードで学習、適応して生産できます。機械レベル、工場レベルでの管理となっている現在と比べればその違いは劇的です。

Blacksmithは、いずれは何が3Dプリントで製造できて何ができないかまで教えてくれるようになります。そして、CNC機械加工のような他の製造工程でもエキスパートとなることができます。大規模に展開すれば、Blacksmithはまさに全ての製造技術におけるエキスパートになるでしょう。

 

 

Blacksmithのリリースは今年中を予定しております。初めはMarkforgedの3Dプリンターが対象ですが、いずれは工場の機械全てが対象となる予定です。詳細はMarkforged社ページおよびこちら日本代理店DDDJapan.comにて随時お知らせいたします。

その他、3Dプリンターの運用のコンサルティングやお見積りを承っております。お気軽にお問い合わせください。 

 

出典元:https://markforged.com/blog/q-a-with-greg-mark-on-blacksmith/

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