Markforged社が3DプリンターX3, X5, X7を発表

Markforged社が3DプリンターX3, X5, X7を発表

 炭素繊維の複合材料は3Dプリント市場を語る上で欠かせない項目となっている。特にカスタマイズ治具やツーリング、実用パーツの製造などの用途ではケーススタディを読むと驚くべき効率性をユーザーに提供していることが分かる。コンポジット造形の有用性が周知となるにつれ市場サイズも年々大きくなっており、積層方式、ラミネーション方式と複数の3Dプリンターメーカーが参戦しつつある。

 連続した炭素繊維が使用できる3Dプリンターメーカーとして2014年以降不動の地位を築いたMarkforged社(アメリカ)は、市場の需要に合わせ根本的なマシン改良だけでなく、異るサイズや素材に合わせたマシンを価格別に展開している。

 これまで同社の3Dプリンターでは30cmを超える造形が可能だったのはMark Xのみだったが、今回Mark XをX7を改名し新たなラインアップとしてX3とX5の販売を開始した。Markforged社によると同社のコンポジット造形部門の売上は前年比の3倍に伸びているとのこと。フルスペックのX7(旧Mark X)からマシンを機能別に分化することで、長繊維特殊繊維を使用する必要のない潜在顧客がより気軽に予算と用途に最適な3Dプリンターを選ぶことが可能になっている。

“従来のMark X3DプリンターはX7と改名”

30cm超えの炭素繊維造形で需要別にスペック展開

 具体的にはX3では短繊維炭素繊維ポリマーのみが使用可能、X5では短繊維炭素繊維ポリマーとファイバーグラス特殊繊維が使用可能、そしてX7(旧Mark X)では短繊維炭素繊維ポリマーと同社の提供する全ての特殊繊維素材(連続炭素繊維を含む)が使用可能となっている。

 X3、X5、X7は全て同一のシャーシで製造されており、X3とX5はそれぞれ後からX7にアップグレードが可能。それぞれZ軸の積層は50μから設定が可能。

 Markforges社製の3Dプリンターは全て同一のソフトウェアを使用するだけでなく同一のアカウントに結ぶことも可能となっているため、3Dプリントにおける大量生産方式である3Dプリントファームを実現することが極めて容易になっている。

 今回のスペック展開によりMarkforged社はビジネス向け3Dプリンターとして数十万円から1000万円以下の価格帯全てに商品幅に広げることとなり、より多くのビジネスユーザー獲得を目指している。

“オニックス素材による造形”

オニックス素材が2017年度TCTアワードにノミネート

 合わせて、Markforged社のオリジナル商品であるオニックス素材は8月9日に発表された2017年度TCTアワード(TCT Technology Innovation Materials Award 2017)にノミネートされており、強度、耐薬品性、耐熱性、耐摩耗性に優れた短繊維の炭素繊維とナイロンを組み合わせた強化プラスチックとして注目されている。

“ナイロンの性質と炭素繊維の性質を持ち合わせた素材”

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