ケーススタディ:Onyxがカスタム最終製品の製造を完璧に

ケーススタディ:Onyxがカスタム最終製品の製造を完璧に

今回は、Markforged社のフィラメントOnyxを使用した、カスタム最終製品の製造についてご紹介いたします。

Onyxがカスタム製品の製造を完璧に

Onyxのフィラメントの3Dプリンティングにより、メディア・ブラックアウト社は耐久性があり顧客が望む見た目と性能の最終製品の部品を作り出す

コスト 時間
3Dプリンティング・サービス $22.87 144時間+発送
Markforgedでプリント $5.39 6.82時間

最高のツール

メディア・ブラックアウト社ではカメラやテレビの部品のカスタマイズがキーとなります。「多くの他社はモニターやカメラ等のデバイスは製造出来ても、極力ケーブルを減らして簡単かつ効率的に動作するよう、うまくこれらのデバイスを接続することには特化しておりません」と創業者で製品デザイナーのアラン・レンチャー氏は説明します。「カメラの”ねずみの巣(入り組んだケーブル)”を一掃するアイデアを思い付いたのです」。メディア・ブラックアウト社では、ほとんど全てのものがカスタムメードであり、顧客が思い通りに使えるように部品を完璧に仕上げています。「我が社は顧客のお望み通り何でも作り出すことが出来ます。顧客のワークフローがスムーズに行くよう、ありとあらゆるものをデザインします」とレンチャー氏は語ります。「生産ボリュームが少ないあるいは単品の生産も多々あるため、3Dプリンティングはコスト効率の良いまたとないツールです・・・。スピーディーで、しかも他の製造手段ほど高くもありません」。


メディア・ブラックアウト社は頻繁に重いカメラ機材を取り扱うため、同社は強くかつ軽い部材を必要としていました。そこでMarkforged社のプリンターがピッタリお似合いでした。「我が社は軽量でかつ非常にしっかりした部品を多く作らなくてならず・・・振動を取り除き、ある程度の重量に耐えられる部品を作るようにしています」とレンチャー氏は解説します。「Markforged社が炭素繊維による3Dプリンティングを提供していると知り、これはいいと思いました」。Markforged社のテクノロジーで、同社は目立たないブラケットやドローン向けの付属品、ジンバル・リグ(カメラ向けの部品)等を作っています。これまでMarkforged社のプリンターは主にカスタマイズ向けに用いてきました。「沢山のブラケットの他、小さな電子サーキットなども多く作っています。実際、非常に効率的で小型のサーキットをほぼ何にでも合うようにデザイン出来ます・・・。サーキットというものはカメラとバッテリーの間に潜り込む(をつなぐ)ものなので、非常に重要です。バラバラになったり曲がったりするのは絶対避けねばならず、そのためこれらの部品に炭素繊維を採用することにしました」


「生産ボリュームが少ないあるいは単品の生産も多々あるため、3Dプリンティングはコスト効率の良いまたとないツールです・・・。スピーディーで、しかも他の製造手段ほど高くもありません」

 

展望

Custom Adopter 3D printed with Markforged's Nylon
写真1: Markforged社のナイロンにより3Dプリンティングしたカスタム・アダプター

同社が製造している部品には強みがある(強度が高い)一方、透明ナイロンの採用が多少問題となっていました: 多くの顧客が、どうもメディア・ブラックアウト社の製品が信じられない、というものです。セット(一連の撮影機材)では通常光や機体の仕上がりのてかりを厭います。これは光をカメラに反射して撮影を台無しにするからで、このため大抵の撮影機材は暗い色となっています。「セット上の白い部分を嫌がる人が多いので、色をわざわざ塗っていたものです」とレンチャー氏は説明します。「色を塗るには時間も掛かり、間違いが起こる可能性もあります。時に部品を歪めてしまったり泡立ててしまったりして、潰してまた最初からやり直しということもありました」。


ここでMarkforged社がメディア・ブラックアウト社に協力し、同社のフィラメント・シリーズの中から、新型の細くされた炭素繊維が含まれたナイロンフィラメント「Onyx」を試してみないかと提案してきました。このフィラメントはMarkforged社が提供していた工業強化ナイロンに対する代案で、ミクロ炭素強化によりさらに強靭になっており、同社の顧客には最適なくすんだ黒い仕上がるになるようになっています。この変更の後、Onyxはすぐにその問題を解消してくれました。「そのまま暗い色になったことで色を塗る余分な作業が省かれました・・・。本当に時間の節約になります。」と氏は表現します。ただこれがすべてではありませんでした。同素材の素晴らしいマット・ブラック(光沢のないくすんだ黒色)により、メディア・ブラックアウト社は顧客に対しよりプロ仕様の部品を提示出来るようになったのです。「この新素材。それ自体で完成品のような感じがします」。


この新しいフィラメントの根底にあるぶつ切りの炭素繊維による強化によりOnyxは強靭でかつ安定した素材になっています(プリント中からすでに)。「通常、多くの部品はサイズが小さくなると一部歪んだりするのでその部分を何かで埋めたりデザインを劇的に変えねばなりません」とレンチャー氏は解説します。「Onyxは実に強靭な素材で、真の実力があります・・・。これにより完成した部品も見た目が良くかつしっかりとお互いにフィットします。これは多いに助かります。他の余計な部品・部分を再デザインしたりプリントする必要も無くなりました」。Onyxにより加わった素材強度により、時間を節約出来たばかりでなくコストも減らすことが出来ました。「強靭な素材というものはいいものです。部品もあまり曲がりません。ナイロンですと軽いものは作れますが簡単に半分に折ることが出来ます・・・。Onyxの繊維を加えるとそれを強化することが可能です。この新素材により、炭素繊維を入れていた部品の大半が曲がりにくくなり、加工もし易く元の材料もあまり要らなくなり、結果コスト削減にもつながりました」

成功を目指して

Custom product 3D printed with Onyx
写真2: Onyxで3Dプリントされたメディア・ブラックアウト社の別のカスタム製品

Markforged社のプリンターはメディア・ブラックアウト社が工学的に専門的なクオリティの部品をボタン一つで自動製造するところまで行っています。合成繊維による強化により、カメラ機材を支える部品のデザインがシンプルになりました。「工作機械を使っていた製品に対して、高過ぎるか物理的に製造出来ないような部品があっても今や3Dプリントすることが可能となりました」。全般にレンチャー氏はこのことに満足しており、必要な全ての部品が作り出せることは素晴らしいと言っています。「仕事を終えた後時々新しい着想を得ますが、CADを開いてパッとデザインし、翌日3Dプリントするだけです」。


Onyxによる工学的強度と仕上がりにより、メディア・ブラックアウト社は自身の製品をより高い基準のクオリティに持ち上げることが出来ました。部品を強くかつ安価にし、カスタムのケーブル・カメラのソリューションを顧客により迅速に提供出来るようになっています。「我々が手で部品を黒く塗っていた際には、部品の一部が水分を保持したり、染料が糊付けの部分に悪影響を与えたりしてうまく組み合わさらないことも多々ありました。一方のこの新素材では色をわざわざ塗る必要が無いため、そのような弊害も消えました」。Onyxにより余計な中間のステップが無くなり、メディア・ブラックアウト社はまさに顧客が欲しがるものを3Dプリント出来るようになったのです。


今でも、レンチャー氏は実現したい色々な新しいアイデアを温めています。「もっと余計な部分をトリムするのに使えそうです。その他の用法も見つかって来ており、材料についてもっと知ることで応用範囲も広がるでしょう」と言います。「この素材により部品を市場に直販することも可能となりました・・・。この新素材を手放すつもりは毛頭ありません」


「この素材により部品を市場に直販することも可能となりました・・・。この新素材を手放すつもりは毛頭ありません」

 

 

Markforged社のOnyxは、正規代理店のDDDJapan.comから。

前の記事 ケーススタディ:Markforged社3Dプリンターでゴーカートを製作
次の記事 ケーススタディ:Markforged社3Dプリンタで炭素繊維のファイティング・ロボットを製作

コメントを書く

コメントは管理者の承認後表示されます。

* 必須項目です