
欧州宇宙機関、3devoエクストルーダーでカスタム材料を製作・試験
欧州宇宙機関(ESA)では、宇宙へ応用できる新しい技術と材料を探求しています。
ESAは3devoのフィラメント・エクストルーダーを使用することで、その研究開発における過程での資源を大切にしています。
3devoのフィラメント・エクストルーダーでは、「プロトタイピングの考え方」を用いて、反復回数を増やしながらも使用する資源を減らすことができます。既製のフィラメントを買うこととは異なり、私たちが材料特性をもっとよく理解することができる機会を与えてくれます。プロセス全体を理解した今、私たちは未知なる材料をも使用することができるようになりました。
―Stefan Siarov、ESAおよびEACの宇宙船チームメンバー
ESAには22ヵ国が加盟し、5000人を超える従業員がいます。ドイツ・ケルンの欧州宇宙飛行士センター(EAC)では宇宙飛行士の訓練が行われ、宇宙飛行士への医療支援や、宇宙空間にいる宇宙飛行士とのコミュニケーションが行われています。また、近頃では、地球の低軌道を超えた宇宙探査に焦点を当てた宇宙船イニシアチブも行われています。
こういった宇宙研究開発を行うESAは、持続可能な月の探査の研究における道具や予備部品の製作に3Dプリンティングを取り入れています。
課題
欧州宇宙飛行士センター(EAC)の研究者は、宇宙飛行計画に向けて、3Dプリンティング技術を用いて様々な試作を行い、宇宙での製造およびリサイクル方法の可能性を探っています。
この研究においては、非常に特殊な特性を持つ3Dプリンティング用のフィラメントをごく少量のみ使用します。これらのフィラメントは一般的に流通していません。そのため、外部施設にカスタムのフィラメント作製を依頼する必要があり、外注先の知識に依存しなくてはならない上、リードタイムが長く掛かってしまいます。
ソリューション
EACでは、3Dプリンティング用フィラメントを社内で開発・製作するため、3devoのフィラメント・エクストルーダーを導入しました。
このエクストルーダーでは、少量のポリマーでもフィラメントを製作することでができるため、小規模のテストやプロトタイプ作製に最適です。社内製作なので、材料の変更が容易で新しいフィラメントの製作が自由に行えるようになりました。
また、外注先の知識に依存する必要もなくなり、リードタイムの短縮にもつながりました。
- ESAではPLAベースのカスタム材料を開発し、エンプラなどの他のポリマーで試験を行っています。
- 少量のフィラメントも作製できるので、ESAでの開発・試作が素早く、低コストに行えます。
- 外注が不要になり、自社内の規約に基づいた開発が可能になりました。
- 社内製作・開発により、宇宙開発の革新的な応用が創出されるだけでなく、知的財産も守ることができます。

3devoのフィラメント・エクストルーダー・システムに関するご相談やお見積り依頼は日本代理店のDDDJapan.comにお問い合わせください。
画像・コンテンツ出典元:https://3devo.com/explore/esa-case-study/