
野生動物の追跡用首輪をB9Creations技術で3Dプリント
B9Creations社の技術を活用して、調査用に野生動物を追跡するためのサイズ拡張機能付き首輪が3Dプリンティングで作製されました。
安全な追跡方法の模索
アメリカ・サウスダコタ州のGame, Fish & Parksで働くBrady Neilesさんは、野生動物の保護を行っており、安全に野生動物の追跡を行うことに力を入れています。
追跡は、動物の体にチップを埋め込んで行います。しかし、チップを埋め込む際に動物が怪我をしてしまったり、体内でチップが移動してしまったり、場合によっては死に至ることがあります。
そのため、Neilesさんは安全に野生動物の総数を追跡する方法を模索していました。
拡張可能な首輪を3Dプリント
ネコ科の野生動物ボブキャットの総数や生存率を調査するためには、ボブキャットの子供を追跡します。
チップの埋め込み以外の追跡方法として首輪がありますが、ボブキャットの成長に合わせて首輪を大きくしていく必要があります。
そこでNeilesさんは、拡張機能を持った首輪を作製するために、3Dプリンティングを採用しました。
B9Creationsの材料Gray Resinを使用したプロトタイプ(画像:B9Creations)
首輪の製作にあたり、野生動物が生活する自然の中でも耐えることができ、かつ動物にとって害のない材料として、B9CreationsのRugged Nylon 6が使用されました。
Rugged Nylon 6は、耐衝撃性および低吸湿性に優れ、フレキシブルであるため、野生動物の首輪作製に最適でした。
Neilesさんは、製作したプロトタイプが認められ、プロジェクトのための資金を得ることができ、さらに州を飛び越えてウエストバージニア大学の支援も受けることができました。
現在は、この首輪を使用した年間調査がサウスダコタ州の5つの群にまたがって行われています。
今後はボブキャットのみならず、拡張機能がついた首輪を利用して、さらに多くの種類の野生動物を子供のうちから追跡することが期待されています。
3Dプリンターの価格やお見積りは、B9Creationsの日本総代理店であるDDDJapan.comまでお気軽にお問い合わせ下さい。
出典元:https://www.b9c.com/discover/case-studies/bobcat-untitled