B9クリエーターで長細い造形物をきれいにプリントするコツ
みなさんこんにちは。
光造型の3Dプリンターを使う時に長細いもの(ブローチやバッックル、ティアラなど)がきれいに出力できない、歪んでしまうなんてことありませんか?
そんな時は、光の当たり方や機械本体の調整が原因ということもありますが
実は多くのものがアラインの仕方(造型板上での配置の仕方)を変えるだけできれいに出力できるようになります。
今回は長細いものを例に大体のコツをお伝えいたします。
DDDJapan.comテクニカルチームでは、長く曲線的な造形物はいつも斜めに配置して出力しています。
「どうして?平らにした方が造型時間も短くて済むのに。」
平たい面の大きな造形物であればまさにその通りで、その上積層式の特徴として平らな面がツルツルにきれいに仕上がります。
しかし図のように柔らかな曲線を描くような形のものだと、平らにおくと逆に積層が目立ってしまいます。
また、出力面積の大きな部分は硬化したレジンとシリコン膜の間にスライド時に摩擦力がかかり造形物・レジンバットにダメージとなることもあります。
B9クリエーターではスライド式を採用しているのでシリコンと造形物に負担の少ない設計となっています。
上下移動をする光造型機では硬化した層とシリコン膜をはがすときに吸引力がかかり、面積の広い造型では特に配置方法に気を配る必要があります。
手書きの線でもなんとなく積層が目立ちそうだというのがお分かりになるのではないでしょうか。
「じゃあ真縦におけば一番きれいなんじゃないの?」
というと、そうでも無いんです。
縦に置いた図が下にありますが、B9クリエーターの場合は層の多さ=造形物の高さによって出力にかかる時間が決まります。
この場合ざっと5倍の10時間ほどかかることになりますが、出力結果は残念なものになることが非常に多いです。
なぜ??
背の高く細身の造形物を出力していると先端(図下方向)に行くほど、スライドしたときに造形物に負荷が掛かります。
こんな感じで横に曲がってしまったり、負荷が強いと造型自体が崩れてしまうことがあります。
そこで積層のきめ細やかささとスライド時の負荷のどちらの課題もクリアできるのが斜めの配置です。
このように配置すると積層が目立たず、さらに造形物の歪みも防ぐことができます。
スライド式では特に、スライド方向と平行に造形物を置かないようにも注意してくださいね。
レジンの流れと一緒に誤差が出てしまう可能性があります。
上図の左にあるように、スライドの流れに対しても斜めに配置するようにしてください。
うちのB9クリエーター壊れてる???
という方、DDDJapan.comでメンテナンス・修理いたします。
お気軽にご相談ください。
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