
スコットランドでの金属3Dプリンティングのソリューション提供
Markforgedの金属3DプリンターMetal Xがスコットランドでも導入され、地元の製造業やビジネスへ様々な産業用部品やカスタム部品を提供しています。
スコットランドの人々へ3Dソリューションを提供
スコットランドのアンディ・シンプソンさんは、30年以上、世界中の石油ガス製造施設の運営に携わっていました。しかし、石油価格が下落し、多くの施設を閉鎖しなくてはならなくなった時、自身のビジネスを始めることにしました。
そこでシンプソンさんが選んだのは、従来の製造業ではなく、3Dプリンティングでした。シンプソンさんは、3Dスキャン、3Dプリンティングを始めとした製造サービスの会社Angus 3D Solutionsを立ち上げました。
Angus 3D Solutionsでは、お客様から従来技術では製造効率が悪いような部品製造を受注しています。スコットランドでは3Dプリンティングサービスを提供する所はまだ少なく、あっという間に注文数・顧客数が増えたといいます。
社内に複数ある3Dプリンターの中に、Markforgedの複合材料3Dプリンター「Mark Two」と金属3Dプリンター「Metal X」があります。
Mark Twoでは主に治工具を製造しており、高強度材料の炭素繊維とOnyxを用いることを前提に部品の設計を大きく変更し、最適化しているといいます。
Metal X
シンプソンさんは、金属3Dプリンターは非常に高価で予算に合わないと思っていました。しかし、MarkforgedのMetal Xと出会い、それがシンプソンさんにぴったりであることが分かりました。
金属3Dプリンティングをスコットランドの人々および産業にとって身近なものとするという目的のもと、スコットランド政府を通して投資を得ることができました。そして、2018年の終わり頃には、英国、スコットランドで初めて一般企業や人々が利用できるMetal Xとなりました。Metal Xを見る人々は、他の金属3Dプリンターのような複雑さはなく、明瞭なシステムに驚き感心するといいます。
Angus 3D Solutionsでは、すでにお客様へ25種類もの異なる部品をプリントしました。その中には、SUS 630(17-4 PHステンレス鋼)を使用して1942年製のミシンの部品や、石油ガス業向けのカスタム部品もありました。今後はF1チームのためにテスト部品の製造する計画もあります。
Metal Xをスコットランドに導入して以来、製造業者やビジネス、大学、ラジオ・TV局などから、3Dプリンティング技術に関する件はまずシンプソンさんに依頼がくるようになりました。
3Dプリントした金属部品(プリントから完成品までの各工程の部品)(画像:Markforged)
「MarkforgedのMetal Xは私の道のりの一部、そして恐らくは成功の一部です。・・・Metal Xのテクノロジーがそれを可能にしてくれました。」とシンプソンさんは話しています。
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出典元:https://markforged.com/blog/angus-3d-solutions-forging-ahead-with-metal-3d-printing/