東京大学での義足製作に3Dプリントを応用

3Dプリントの力を
最も享受することのできる用途の一つ

義肢装具の普及率は3Dプリント技術の応用により劇的に変わることが予見される。

現状では、義肢を必要とする約1000万人もの内おそよ40%ほどしか義肢を身に着けることができていないと報告されている。

主な理由としては1.義肢が高価であること、2.機能性に制限があること、が挙げられる。

一式の義手の価格は150万円を超え、特に子供の場合は成長につれサイズを変更する必要も出てくる為、家族の金銭的負担も大きい。十何年後、大人になってからようやく義肢を手にすることができる人も少なくない。

機能性に関しても、カスタマイズや修理をすることが自分では難しく、さらに設計自体から装着時の動作に制限が出てくる。

しかし、3D造形技術を活用することで両方の課題点を劇的に改善することができる。

東京大学での取り組み

今年のサウスバイ・サウス・ウエスト(SXSW)にてアワードを獲得した東京大学のチームでは、設計面に特に力を入れている。

従来の義足は受動的タイプで、装着者自身が義足を一歩ずつ動かすごとに体の他の部分の筋力を使い持ち上げなければならず、装着者に負担の大きいことが課題となっている。一度義足の膝が曲がると、体の重さを一切支えることができなくなるため、特に階段の上り下りや椅子から立ち上がるような動作では大変な負担となる。

義肢の膝部分に新設計のアクチュエータ(技術は特許出願済み)を搭載しており、スムーズにエネルギーを物理的動作に変換することができる能動的タイプの義足として2020年に生産を計画している。

公式ページはこちら
https://www.bionicm.com/

プロトタイプの名前は「Suknee」サニーと読み、義足を身に着けることで天気の良い日のようにユーザーに明るい人生を送ってもらいたいという願いが込められている。

オープンソースで誰もの手に届く
ぴったりの義肢装具を

義肢装具業界では様々な技術革新が進んでおり、多くのプロジェクトが同じ目標を目指している。その中でほどんと全てのプロジェクトが3D造形を何らかの形で利用している。

主なゴールとしては次の2点が挙げられる。

1.安価な製作を可能にすることで、一人でも多くの人に義肢による補助を受けてもらうこと。

2.設計を改善することで、様々な動作をし易くし装着者の身体的負担を軽減すること。

形状確認だけでなく、実際の製作に使用するパーツも専ら3D造形することができ、家や自作したり、自治体のイベントで製作することも可能だ。

「義肢 x 3Dプリント」でしばしば話題となる2つのプロジェクトを紹介する。

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