
【Sinterit】 3Dプリンターでポンプ・ローターのプロトタイプ作製
先月、DDDJapan.comでの取り扱いを発表したSinteritのLisa Pro。
工業用レベルなのに、卓上型でお手頃価格のSLS方式3Dプリンターであるとして、早速お客様より反響をいただいています!
そこで、Sinteritプリンターを使用することで、ウォーターポンプ・ローターのプロトタイプ製作時間を通常に比べて3倍早くすることができた例をご紹介いたします。
消防用のポンプローターのプロトタイピング
課題
危険な火と戦う消防士には、信頼できるクオリティの高い機器が大切です。 多くの命を助けるため、早くて効率的な水の流れが必要となります。
山火事への対処には、フロートポンプがよく使用されます。毎分1200 dm3もの水量を汲み上げる必要があるため、圧力や効率性、およびエンジンスピードなど、ポンプ機能の最適化が必要です。
このポンプの最適化を行うには、ポンプのローター・ブレードの再設計が肝心でした。
しかし、一般的なプロトタイプ工程では、8つの連続工程を経る必要がありました。その中には2次元での資料作成や、鋳造およびその処理も含まれており、時間の掛かる工程でした。
ソリューション
3Dプリントにシフトすることで、従来の8つの工程が、3Dモデルの作製および3Dプリントの2つの工程にまで減らすことができ、機械加工、研磨、穴あけなどの工程を省いて、製造工程を劇的に加速することに成功しました。
これは、SinteritのSLS方式(粉末焼結積層造形)の3DプリンターLisaを使用することにより、ゴールに達成することができました。SLS粉末の等方性と機械特性のおかげで、実際にテストしたり、ポンプの最終形状を確認したりできるようになりました。
結果
- ウォーターポンプのローター製作の技術工程を30%削減
- 製作工程を8つから2つに削減
- 高精度のプリント
- 鋳造モデルの使用が不要に。
- 設計の変更も3Dソフトウェアで素早く簡単
このケースを見ても、SinteritのLisaが、ポンプ製作の効率を上げて最適化を大きく助けることができるのが分かります。
Sinteritの3Dプリンターや運用について興味がありましたら、DDDJapan.comへお気軽にお問い合わせください。