
金属3Dプリンターで純銅製の誘導コイルを製造<Markforged事例>
製造業で活躍する3Dプリンティング技術。今回は、Markforged社の金属3DプリンターMetal Xを使用した実例をご紹介いたします。
<Meduna社の純銅の誘導コイル製造の事例>
Meduna社はチェコにある熱処理工場で、金属部品の材料特性を変更するための多数の後処理を提供しています。 彼らは顧客のために少量のバッチ生産を行い、必要な工具を社内で生産しています。
Meduna社は、高周波焼き入れ工具(誘導コイル)の製造の課題解決のため、Metal Xシステムを導入しました。
課題
誘導コイルの製造は、従来の方法ではかなりのスキルや経験、知識を必要とします。
Meduna社は当初、曲がった銅管から誘導コイルを製造しましたが、直径が小さい場合には制限があります。また、手作業で成形するため、再現性のある工具の製造が困難でした。
ソリューション
Meduna社は、純銅が3DプリントできるMarkforgedの金属3DプリンターMetal Xシステムを導入しました。Meduna社は既にFFF方式3Dプリンターを使っていたため、Metal FFF方式を用いたMetal Xプロセスは理解しやすく、従来の製造方法からの移行もスムーズでした。
純銅は高い熱伝導率と電気伝導率を持ちます。Metal Xシステムは使いやすく、また、他社3Dプリンターでは難しい純銅を3Dプリントできるため、誘導コイルを3Dプリントするには理想的な3Dプリンターです。
Meduna社は、従来の製造方法では不可能だった小さな誘導コイルを3Dプリントし、必要な表面を正常に硬化させることに成功しました。
誘導コイルは、工具冷却や部品冷却などの複雑な内部形状を持たせることができます。3Dプリンターで製造することで、後処理が少なくて済み、より正確で一貫性のある誘導コイルを製造できます。
Metal Xシステムを導入したことにより、Meduna社はこれまで受注できなかった案件も受注できるようになりました。
使用3Dプリンター
純銅とは?
Markforgedの提供する銅は99.8%を超える純銅で、導電性、熱伝導性、展延性に優れており、Markforgedの金属3DプリンターMetal Xで3Dプリントできます。
製造業では身近な金属材料ですが、実は、他社の3Dプリンターで純銅は3Dプリントすることは難しいと言われています。
★純銅の3Dプリントについて詳しくはこちら。
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