科学機器のエンドユース・パーツを3Dプリントで製造【Markforged】

科学機器のエンドユース・パーツを3Dプリントで製造【Markforged】

アメリカ・カリフォルニアのNeurophotometricsは、Markforgedの複合材料3Dプリンター7台を用いて、科学機器のエンドユース・パーツ(最終製品に使用するパーツ)を3Dプリントして製造しています。

 

Markforged

(画像:Markforged)

 

課題

アメリカ・カリフォルニアのNeurophotometricsは、光学機器を使用して、動物の脳活動を記録する科学機器を設計しました。Neurophotometricsの創設者でCEOであるSage Aronson氏は、この機器をカスタマイズ可能な商品にし、世界中で活躍する科学者に利用してもらいたいと考えていました。

しかし、科学機器の業界は参入するには高額な業界です。科学機器の製造自体が高額であり、また、新しい技術が生まれれば機器が古くなる可能性があります。そのため、Aronson氏の描く機器は、従来の製造方法では簡単に実現できるものではありませんでした。

 

Markforged
(画像:Markforged)

 

 

ソリューション

Aronson氏は、この機器を経済的に製造できる唯一の方法は、3Dプリンターであることに気が付きました。友人から3DプリンターメーカーのMarkforgedについて知り、パーツのベンチマーク作製を依頼したところ、Markforgedの材料がこの科学機器の製造に十分な強度を持っていることが分かりました。Aronson氏はMarkforgedのデスクトップ型の複合材料3Dプリンターを購入、さらに、需要に応えるために6台を追加購入し、完成品に使用する部品を3Dプリント生産しています。

3Dプリンターを使用していなければ、Neurophotometricsを始めることもできなかったであろうとAronson氏は言います。Markforgedの3Dプリンターでは精密で正確な部品を作ることができるため、高価で繊細な光学機器を傷つけることはありません。

 

Markforged

(画像:Markforged)

 

Neurophotometricsの科学機器を構成する部品のうち17個が3Dプリンターで製作されています。その中でも最も重要で大きな部品はハウジング(光学機器を押さえる単一のパーツ)です。これは3Dプリンターにより2日で作られ、材料費としては50ドル強と低コスト、そして短時間で製造されています。

また、Neurophotometrics内で3Dプリンターにより製造されている部品のうち、約90%はこの科学機器のエンドユース・パーツです。本格的な生産が行われており、プリンターの使用時間も長時間にわたりますが、問題なく稼働していると言います。

 

現在では、Neurophotometricsの機器は10か国に発送され、世界中の企業で取り扱われています。Aronson氏は、需要に応えるためMarkforgedの3Dプリンターをさらに追加購入して生産を拡大していくことを考えているとのことです。今後も3Dプリンターが彼のビジネスの中心的役割を果たしていくことでしょう。

  

 

3Dプリンターのお見積りや運用に関するご相談、また、ベンチマーク作製の依頼も承っております。Markforgedの日本正規代理店であるDDDJapan.comまでお気軽にお問い合わせください

 

出典元:https://markforged.com/case-studies/neurophotometrics-microscope/


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