
実地でリサイクル→3Dプリント。持続可能な社会への取り組み
データ、材料、そして3Dプリンターがあれば、どこでも製造することが出来る3Dプリンティング技術。
外注しなくても社内で部品の製造ができたり、近くの営業所などで製品をプリントすれば輸送費を押さえながらリードタイムを短縮できたりし、製造業の「ローカライズ化」の手助けとなっています。
製造業のみならず、この場所を選ばずにモノを造れる3Dプリンティングの長所を活用しているのが、防衛や軍などです。
ミッションのある地域が本部から離れていることも多く、運営に必要な機器の交換部品や日用品などの輸送には何週間、数カ月と掛かることがあります。
その時間のロスと輸送コストを削減するために3Dプリンターを現場で使用することで、その場で必要な部品などを作製し、すぐに使用することができます。
このような3Dプリンターの活用方法は広まりつつありますが、オランダの防衛研究所 TNOはその更に一歩先を行っています。彼らは、現場で出るプラスチックごみをその場でリサイクルして、それを材料に3Dプリンターを使用しているのです。
軍のキャンプ地でも
オランダ軍のミッションエリアのひとつ、西アフリカにあるマリのキャンプ・キャスター(Camp Castor)では、毎日一人あたり平均5本のペットボトルの水を消費しており、プラスチックごみの合計は一日約300kgにもなります。
こういったプラスチックごみは、以前までは輸送して焼却していましたが、防衛研究所 TNOは、これらのごみをその場でリサイクルするために、3devoのプラスチック・リサイクル機シュレッダー、3Dプリンター用のフィラメント作製機フィラメント・エクストルーダーを導入しました。
オランダ軍では既に、現場での即時の修理ツールとして3Dプリンティングを取り入れています。そのため、プラスチックごみをリサイクルしたものを3Dプリンティング用のフィラメントに変身させることのできる3devoのフィラメント・エクストルーダー・システムはぴったりでした。
プラスチックのフォークなどがリサイクルされています
さらに、こうしたリサイクルは通常、ラボなどの施設で行われますが、フィラメント・エクストルーダー・システムはコンパクトサイズなので、軍のキャンプ地でリサイクルおよびフィラメント作製を行うことができます。そして、そのフィラメントを使用して、修理ツールや交換部品をその場で作製することができるわけです。3Dプリントできる部品は、オランダからの輸送を待つ必要がなくなりました。
マリのキャンプ地で、3devoのシュレッダーおよびフィラメント・エクストルーダーを使用して3Dプリントを行う様子が動画でご覧いただけます。
3devoのフィラメント・エクストルーダー・システムは、プラスチックごみをリサイクルして3Dプリントすることのできるエコシステムです。様々な企業や団体のサステナビリティへの取り組みに役立っています。
3devoのフィラメント・エクストルーダー・システムのお見積りや運用に関するご相談は、3devoの日本代理店DDDJapan.comへお問い合わせ下さい。
出典元:https://3devo.com/blog/innovation-in-mission-areas/